阿蘇ジオパークについて

>>ジオパークってなに?

阿蘇火山の大地と人間生活

阿蘇カルデラ


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阿蘇ユネスコジオパーク誕生!

2015年11月17日(パリ現地時間)、第38回ユネスコ総会において、これまで、ユネスコの支援事業として行われてきた世界ジオパークネットワークの活動が、『国際地質科学ジオパーク計画(International Geoscience and Geoparks Programme:IGGP)として、ユネスコの正式事業になりました。
国際平和と人類の福祉の促進を目的とするユネスコの理念に基づき、地域住民や各協力団体と共に、阿蘇の大地の歴史を語るジオサイトを守り伝え、国際貢献への責任と役割を担い、世界中のネットワークを活かした地域社会の発展に寄与する取組として阿蘇カルデラから発信していきます。

*阿蘇地域は、2014年9月、カナダのストーンハンマー世界ジオパークで開催された第6回世界ジオパークユネスコ国際会議にて、世界ジオパークネットワークに認定加盟いたしました。

阿蘇ジオパークを構成する阿蘇火山とは?

  阿蘇カルデラは九州中部にあり、東西約18km、南北約25km、面積約350平方キロメートルと、世界最大級の規模を誇ります。 カルデラの中央部には、現在も噴煙を上げ続ける中岳をはじめとする阿蘇五岳(高岳、根子岳、杵島岳、烏帽子岳)と、多くの山体で構成される火山群"中央火口丘"があります。火山群の南北の麓には平坦なカルデラの底地が広がり、火山群と平地を取り巻く輪っか上の山「外輪山」があり、その外側にはなだらかな火砕流の大地を形成しています。「阿蘇山」という単体の山はありませんが、学術的にはこれらの外輪山まで含めて「阿蘇火山」と呼んでいます。

 阿蘇地域は、国立公園が誕生したその年(1934)に『阿蘇国立公園』として指定を受け、1986年に名称が現在の『阿蘇くじゅう国立公園』となりました。 2014年には国立公園指定80周年を迎えます。

九州の第四期火山の並びと阿蘇火山の位置

火山の分布


 阿蘇火山は別府・湯布院、鶴見岳・九重・阿蘇・金峰山・雲仙という東西方向の火山の並びと、霧島・桜島・開聞岳・・・という南北方向の火山の並びの会合点にあたります。このことが阿蘇火山の構造や、構成する岩質の複雑さに影響しています。