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阿蘇ジオパーク火山情報共有会議 開催報告

平成26年12月19日(金)、阿蘇市内牧の農村環境改善センターで「阿蘇ジオパーク火山情報共有会議」を開催しました。
この会議は、11月25日に本格的な噴火活動を開始した阿蘇火山について、住民や観光産業を中心とする関係者に不安が高まっていることを背景に、阿蘇ジオパークとして、地域の人々に向けて、現在の火山状況の周知、火山の特徴についての正しい理解、火山への不安を共有し、今後の対策を考える場として企画しました。
会議には、阿蘇ジオパーク内の市町村をはじめ、熊本県、消防、自衛隊、教育機関、観光産業関係者、地元ガイドなど合わせて約80名のご参加をいただきました。

はじめに、阿蘇火山博物館館長、池辺伸一郎氏より、阿蘇中岳の現状、過去の火山活動と比較をしながら阿蘇火山の特徴、噴火活動のサイクルについて解説をすると、会場からは、火山に関する素朴な疑問、気温や雨など気象変化との関係性、また噴火活動の観測体制などに関する質問があり、参加者の火山に対する関心や不安をうかがうことができました。続いて、阿蘇ジオパーク推進協議会事務局 片山より、ジオパークの活動、また今回の噴火に対する対応について話をしました。観光産業における風評被害に対しては、正しい知識、理解のもと地域住民と一丸となって正確な情報を発信していくことの大切さを実感したとともに、“噴火”という自然の営みを理解し、共に折り合いながら生きるすべを考えることの重要性を覚えました。

今回皆さまからいただいた疑問やご意見は、今後の課題として、このような情報共有の場を継続的に持ち、地球の活動への理解を深めることに尽力していきたく思います。
お忙しい中、会議にご参加いただきました皆さま、ありがとうございました。